【読書感想文】「やっぱり見た目が9割」(竹内一郎)

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ブラブラと書店内を徘徊していたら、パッと目に付いたのがこの本です。恋愛、営業、就活、友達との人間関係において見た目の重要性というのはなんとなく大事だなと思っていたので、タイトルを見た瞬間に購入を決めました。

この本の中で定義している見た目というのは、イケメンだとか美女だとかいう容姿だけにとらわれた狭い意味ではなく、身体、表情、動作、色、音、匂い等……かなり広い意味で捉えられている。

人は無意識のうちに他人のことを見た目で判断してしまっていて、誤った判断をしてしまうことがあります。

頭の良さそうな人、ケンカが強そうな人、仕事ができそうな人、異性にもてそうな人……人が他人を判断するポイントはやっぱり見た目です。〇〇ができそうな人を思い浮かべてくださいと言われたらそのイメージが思い浮かびます。

自分の見た目を高めることで周りの人からは評価や見られ方が変わるということです。

見た目レベルを究極に追い求めのし上がった人と言えば……

ショーンK氏です。

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経歴詐称で消された人ですが、その見た目レベルの高さから誰にも疑われることなく報道番組などに出演していました。

このような事実があると、人間は野生動物だなと改めて思いますし、この本のタイトル通りだなと思いました。

 

〈言語情報と非言語情報〉

この本では、【言葉は意外と無力である】と言っています。

「純粋な言語情報」というのは存在していなくて、言語情報の伝え方の手段としての声の質、話し方、テンポ、表情などの「非言語情報」が占めている割合が大きい。

同じ文章だったとしても伝達手段の違いで相手への伝わり方は天と地ほど変わってしまいます。

例えばですが、芸人さんのすべらない話を素人が一字一句間違えずに読んだとしてもすべってしまうのは容易に想像できます。芸人さんのすべらない話が面白いのは色々なテクニックを取り入れているからです。芸人さんと素人の何が違うのかというと言語情報ではなく伝え方の手段の非言語情報です。つまり「見た目」が違ったのです。

例としてお笑いを挙げたが、これは日常生活の様々なシーンでのコミュニケーションにも当てはまる。

コミュニケーションに悩んでいる人は、見た目の改善をすることでその悩みは解決に近づくはずだ。

 

〈背筋を伸ばせ!〉

 

'' 私たちは、直接的に姿勢が良い人に好感を持ちやすい ''

 

どんなにイケメンでもどんなに美人でも、猫背で歩いていたらどう思うだろうか?

そういう人たちは残念イケメンや残念美人と言われるだろう。

背筋が曲がっているだけでその人の魅力は間違いなく下がってしまう。

背筋を伸ばすことなんて少し意識するだけで出来るのにこんな簡単なことで自分の魅力を下げてしまうことほど勿体無いことはない。

この本の著者の竹内一郎さんも、姿勢の威力は侮れないと述べている。

 

竹内一郎さんの知人がこんな話をしていたらしい

 

'' ある時、ホテルのロビーでロンドン五輪の日本人メダリストたちの集まりを見た。次々にお馴染みの選手が、彼の目の前を歩いて行った。その印象を興奮気味にこう言っていた。

「驚いたのは、みんなテレビで見るよりもはるかにルックスがいい。テレビで見て、ちょっとヘチャムクレみたいに思っていた〇〇選手ですら、相当な美人に見えた。男子もみんなかっこいい。あとで気づいたのは、彼らの体型や姿勢が、他の人とは全く違うから、そう見えるのだということだった。」''

 

この話がほんとうならば、姿勢の大事さはとてつもないものだ。スポーツ選手はルックスだけでいえば、芸能界のモデルや俳優達より見劣りすることは当然だ。それでも、女子スポーツ選手が相当な美人に 見えたり男子スポーツ選手がかっこよく見えるということは、やはり姿勢の良さが見た目のレベルを上げるということだ。

 

〈表情のある会話〉

表情と会話に関して次のような実験が行われた。

 

・男性被験者を「赤」「青」2つに分け、初対面の女性と1on1で会話をしてもらう。

・女性の足元には、会話が面白くないと感じたときに点灯するランプが仕掛けてある。

・「赤」の男性は何度もランプが点灯するのに、「青」の男性は一向にランプは点灯しなかった。

 

どういうことかというと、「青」の男性には意識して表情豊かに話すように指示が出されていたのです。

表情と会話にはこんな関係があったということがわかる。

表情豊かにと言っても、ただ笑っていればいいということではなく「喜怒哀楽」を表現することが大切だと僕は思う。今の時代では表情に乏しい人が増えてきている。逆にいえば、表情豊かに話すことを意識すれば、その他大勢からいとも簡単に抜け出すことができる。

 

〈まとめ〉

この本を読むまでは、見た目というのは容姿だけのことだと思っていたが、読み進めていくと話し方や立ち振る舞いも見た目に含まれているのだと気付かされた。就活、恋愛、人間関係を楽しめるように見た目を磨いていこうと思わせてくれる内容だった。